交遊録 / Interview

森田 徹さんから見た、 清水志郎

お名前 森田 徹
知り合ったきっかけ 妻の久美の主宰する『料理教室森田』に奥様のやえさんが通われていたことから、私達の主催する展覧会やワークショップ、イベントなどで出逢い、関わり合いが出来るようになりました。今もいくつかの学びや活動(オイリュトミーなど)を共にしています。



現在のご職業など 建築設計

これまでにどんなことがありましたか?

志郎さんの自宅兼アトリエの設計を依頼され、既に住まわれていた松ヶ崎の古い家をリノベーションしました。最初にまとまった設計案は工事見積があわず、設計内容の変更や工務店の変更などを経て、工事までに当初の想定より時間がかかりました。しかし、その間に志郎さんが自身の制作のあり方を見出し、奥様のご懐妊があり、伴って、設計内容も相応しいありようが見えてきて新たな形に再編され、具体化していきました。渦中にあるときははっきりとは見えなかったのですが、後から見ると、どれも適切な形に一番いいタイミングで辿り着くために用意された必要な過程だったように思えます。出来事はその結果から過程が生まれてくるという、ものことの成り立ちの本質を体験し、共有したような出来事でした。

『L’atelier de céramiste』 清水志郎さんの自宅・アトリエの工事の様子

http://springing.jugem.jp/?cid=54

あなたから見た清水志郎はどんな人ですか?

会話の時の独特の間や、何人かで話しているときの志郎さんの発言の出所や感じ方から独特の深さのようなものが感じられていつもとても印象的なのですが、それが地球の内側で永い時間をかけて物理的化学的変性を経て出来上がってくる土の生成と似ているような印象があります。土に関わっているうちにそうなっていったのか、もともと彼の本質にそういう部分があったのかわかりませんが、土という存在そのものに彼自身の存在が共鳴しているかのようです。そうして、土たちは安心して彼に身をゆだね、その秘密を語りだし、その言葉をきいて、彼は土に相応しいかたちを与えていく。そのような関わり合いを土と交わしている人。

 

HP:  森田建築設計事務所 http://morita-architect.com/

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