所蔵: 滋賀県立近代美術館
この鉄耀は、鉄耀を研究し始めて初めて世のなかに発表した頃の作品である。
これまでに卯一は、鉄釉の作品を多数手がけている。油滴釉、柿釉、青瓷などに代表される。この鉄釉で人間国宝に指定された。しかし卯一は、鉄釉は中国の宗時代に完成された作品がすでにある。自分だけのオリジナルの鉄釉を手探りしていた。
やっとたどり着いたのが鉄耀と自ら名づけた作品である。昭和48年から最晩年平成16年まで鉄耀を追い求めていた。完成させたのか、道半ばだったのか?